活動実施報告
夏の恵みを楽しもう!親子で流しそうめん&夏の農食育体験
実施日: 2026年8月9日(日)
実施場所: 仙台市宮城野区岡田新浜集会所および周辺地域
実施団体: 宮城野親子で料理プロジェクト
報告担当: ボランティア統括担当 まゆち
1.活動の概要と開催地域について
今回の活動は、東日本大震災で大きな津波被害を受けた仙台市宮城野区岡田新浜地区を会場に、夏の農食育体験として実施しました。
会場となった岡田新浜集会所は、震災後、地域の皆さんが力を合わせ、いち早く地域の再生に取り組んできた場所にあります。住民の方々が自分たちの力で地域を取り戻そうと努力してきた、とても力強い歴史を持つ地域です。
集会所のすぐ隣には「津波避難タワー」もあります。今の子どもたちの中には、東日本大震災を経験していない子や、震災のことを学校でしか知らない子もたくさんいます。
私自身も大学生として、こうした場所で活動することには大きな意味があると感じています。普段は何気なく遊んだり、ご飯を食べたりしている場所にも、地域の方々が守ってきた歴史があることを、子どもたちにも少しずつ知ってもらえたらと思いました。
今回は、難しいお勉強の時間を設けるのではなく、地域の方々と一緒に過ごし、楽しみながら自然と地域のことを知ってもらえるような活動を目指しました。
2.畑で育てた夏野菜と仙台牛を使った流しそうめん体験
今回のメインイベントは、夏野菜を使った「流しそうめん」です!
子どもたちにとって、夏休みの楽しい思い出になることはもちろんですが、私たちが大切にしているのは、ただ食べるだけではなく、「自分たちが育てた野菜を、自分たちで食べる」という経験です。
活動している畑では、普段から農薬の使用を抑えた野菜づくりや、環境に配慮した栽培に取り組んでいます。今回も、畑で収穫した夏野菜を使い、旬の食材を味わう機会をつくりました。
さらに今回は、宮城野区蒲生にある地元の精肉店「丹野畜産」さんから、なんと宮城県が誇るブランド牛「仙台牛」を無償でご提供いただきました!
いただいた仙台牛は、食べやすい肉そぼろに調理し、流しそうめんの具材として使わせていただきました。
地元で育った野菜と、地元企業からご提供いただいた仙台牛。地域の食材を組み合わせた、ちょっと特別な流しそうめんになりました。
子どもたちにとっても、地域の食材の魅力を知る機会になったと思います。また、地域の企業が子どもたちの体験活動を応援してくださることは、私たちにとっても本当にありがたいことです。
こうした地域の方々の優しさや協力があってこそ、子どもたちに充実した食の体験を届けられるのだと感じました。
また、流しそうめんは、コロナ禍以降、衛生面の心配もあり、なかなか体験する機会が少なくなっていました。
そこで今回は、そうめんを取るための箸と、実際に食べる箸を分ける方法を取り入れました。食べるときのルールをわかりやすく伝え、スタッフも見守りながら、衛生面に配慮して実施しました。
久しぶりの流しそうめんに、子どもたちは大喜び!
流れてくるそうめんを一生懸命つかもうとする姿や、うまく取れずに笑ってしまう姿など、会場のあちこちで楽しそうな様子が見られました。
小さな子には保護者やボランティアが手を貸し、年上の子が小さな子にコツを教える場面もありました。
こうした何気ないやり取りも、みんなで食事をする体験だからこそ生まれるものだと思います。
3.スイカ割り・かき氷で夏の思い出づくり
流しそうめんと並んで大盛り上がりだったのが、スイカ割りです!
スイカ割りが始まると、子どもたちのテンションは一気に上がり、周りからもたくさんの声援が飛び交いました。
「もっと右!」「そこそこ!」「あとちょっと!」と、みんなが夢中になって応援する様子がとても印象的でした。
普段は少し恥ずかしがり屋の子も、周りの応援を受けながら挑戦することができ、成功しても失敗しても、みんなで笑い合える楽しい時間になりました。
また、夏の暑さを楽しむ企画として、かき氷も用意しました。
冷たいかき氷を食べながら友達とおしゃべりしたり、家族でゆっくり過ごしたりする時間も、子どもたちにとって大切な夏の思い出になったと思います。
近年は物価の上昇などもあり、家族で出かけたり、さまざまな体験をしたりすることが難しい家庭もあると感じています。
だからこそ、地域の中で、特別に遠くへ出かけなくても楽しめる機会をつくることには意味があると思います。
今回の活動では、流しそうめん、スイカ割り、かき氷などを組み合わせ、親子で夏らしい体験を楽しんでもらえるようにしました。
4.畑野菜の無料配布と、地域で支え合う取り組み
今回は、畑で収穫した野菜の無料配布も行いました。
私たちの活動では、野菜を育てることや収穫することだけでなく、その恵みをみんなで分け合うことも大切にしています。
自分たちの地域で育った野菜を家庭に持ち帰り、家族で料理して食べてもらうことで、活動がその日だけで終わらず、家庭での食育にもつながっていくと考えています。
また、子ども食堂を利用する家庭や、経済的な事情で体験活動への参加が難しい家庭にも、できるだけ参加しやすい環境をつくることを目指しています。
子どもたちには、家庭の事情に関係なく、いろいろなことを経験してほしいです。
みんなで同じものを食べて、同じように笑って、楽しい思い出をつくる。そんな当たり前のようで、実はとても大切な時間を、これからも地域の中で増やしていきたいと思いました。
5.かつての参加者が、今度は支える側へ。世代をつなぐボランティア活動
今回の活動では、地域の方々に加え、中学生や高校生のボランティアさんたちも駆けつけてくれました。
実は、今回参加してくれた若いボランティアさんの多くは、小さいころから当団体の活動に参加してくれていた子たちです。
以前は、お父さんやお母さんと一緒に野菜を収穫したり、料理を楽しんだりしていた子どもたちが、今では中学生や高校生になり、小さな子どもたちのお世話や活動のお手伝いをしてくれています。
その姿を見て、私はとても嬉しい気持ちになりました。
「昔は支えてもらっていた子が、今度は誰かを支える側になる」
これは、私たちの団体が長年続けてきた活動の、とても大きな成果の一つだと思います。
当団体は、東日本大震災からの復興を少しでも応援したいという思いから活動を始めました。
震災から年月が経ち、当時小さかった子どもたちが成長し、今度は地域を支える若い力になってくれていることは、私たちにとって大きな希望です。
私はこれを、「循環型の人のつながり」だと感じています。
地域の大人たちが子どもを育て、その子どもたちが成長して、次の世代の子どもたちを支えていく。
そして、そうした経験をした子どもたちが、いつかまた地域の活動に関わってくれたら、本当に素敵だと思います。
また、学生ボランティアにとっても、小さな子どもたちと関わったり、地域の大人たちと協力したりすることは、学校だけでは学べない貴重な経験です。
子どもへの声のかけ方や、相手を思いやる気持ち、周りと協力して一つの活動をつくり上げることなど、私自身も毎回たくさんのことを学んでいます。
今回の活動は、子どもたちに楽しい体験を届けるだけでなく、若い世代が地域の担い手として成長していく機会にもなったと感じています。
6.活動を終えて感じたことと今後に向けて
今回の活動を振り返って、一番印象に残っているのは、やっぱり子どもたちの笑顔です。
流しそうめんに夢中になる子、スイカ割りを一生懸命応援する子、かき氷を食べながら友達と笑い合う子。そんな姿を見ていると、準備の大変さも忘れてしまうくらい、私たちも楽しい気持ちになりました。
そして今回は、丹野畜産さんからの仙台牛のご提供や、かつての参加者だった中高生ボランティアの活躍など、地域の人と人とのつながりを強く感じる活動にもなりました。
でも、今回の活動は、単なる夏のイベントではありません。
震災から復興してきた地域で、地域の畑で育てた野菜を食べ、住民の皆さんや学生ボランティアと交流する。その一つひとつが、食べ物の大切さや自然との関わり、人とのつながりを学ぶ機会になったと思います。
そして、すぐ隣にある津波避難タワーの存在も、この地域で活動する意味を改めて考えるきっかけになりました。
今後は、楽しい体験の中に、震災の教訓や防災について学べる内容も少しずつ取り入れていきたいです。
また、学生ボランティアが活動の企画や運営にもっと関われるようにして、若い世代が地域づくりに参加する機会も増やしていきたいと思っています。
子どもたちにとっては楽しい思い出に、保護者の方にとっては親子で過ごせる大切な時間に、そして地域の方々にとっては人が集まり交流できる場所に。
これからも、そんな活動を続けていけたら嬉しいです。
今回、このような機会をつくることができたのも、こくみん共済 coopの助成と、地域の皆さん、丹野畜産さん、そしてボランティアの皆さんの協力があったからこそです。
本当にありがとうございました。




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この活動は、2025年度 こくみん共済 coop 地域貢献助成を活用して実施いたしました!
