活動報告
15年の絆が繋いだ「田植え」の伝統
5月の爽やかな風が吹く中、「せんだい 未来に繋ぐ環境農食育の輪 プロジェクト」の第2回活動を実施いたしました。今月のメインイベントは、日本の食の原点である「田植え」、そして「サツマイモ」と「トマト」の苗植え付け体験です。
昨今の記録的な米不足とそれに伴う米価の高騰により、教育的な田植え体験の場を確保することは全国的に困難な状況にあります。当プロジェクトも一時は開催が危ぶまれましたが、15年以上にわたる地域住民の皆様との深い関わりと信頼関係、そして「次世代に農業を伝えたい」という共通の想いにより、今年も貴重な水田をお借りすることができました。このご厚意に心より感謝申し上げます。
地域の絆がなければ実現し得なかった活動であり、改めて地域コミュニティの大切さを痛感する機会となりました。長年のご縁が、子供たちの学びの場を守ってくれたことに深く感謝いたします。
宮城が誇る「ひとめぼれ」への挑戦
今年植え付けたお米は、宮城県で開発され、その美味しさと育てやすさから今や全国で愛されている優秀米「ひとめぼれ」です。当日は絶好の天候に恵まれ、地域の農家さんや協業組合のスタッフ、さらには志を同じくする学生・社会人ボランティアの皆さんが一堂に会し、多世代交流の場ともなりました。
活動の冒頭では、講師の平山先生より、お米の植え付け方法だけでなく、稲作が紡いできた日本の歴史についても講義をいただきました。知識を深めたところで、いよいよ田んぼへと繰り出します。
土の感触、呼び覚まされる日本人のDNA
参加者の多くが田植え初体験。恐る恐る素足で水田に足を踏み入れると、ひんやりとした泥の独特な感覚に、あちこちから歓喜の声が上がりました。最初は泥に足を取られ、ぎこちない動きだった子供たちも、数分も経てば農家顔負けの鮮やかな手つきへと成長。その適応力の高さは、まるで「日本人のDNA」に稲作の記憶が刻まれているかのようでした。泥だらけになりながらも、誰もが笑顔で「もっとやりたい!」と意欲的に取り組む姿が印象的でした。中学生が幼児の手を取り、高校生や大学生が作業をフォローする多世代協働の光景は、地域の未来を象徴するかのようでした☆
やっと歩けるようになったばかりの小さなお子様から、力強い頼もしさを見せる中学生までが、世代を超えて一つの泥にまみれ、同じ目標に向かって作業に没頭する光景は、まさに当プロジェクトが目指す「環境農食育の輪」を象徴するものでした!
複合的な学びを目指して
田植えの後は、秋の収穫が待ち遠しいサツマイモと、夏に瑞々しい実をつけるトマトの植え付けも行いました。当プロジェクトでは、米、サツマイモ、トマトのほか、ネギや玉ねぎ、大豆といった宮城県にゆかりのある農作物を1年かけて育てていきます。
親子で共に汗を流し、作物の成長を肌で感じる体験を通じて、単なるレジャーではない「環境・農業・食事」を複合的に学ぶ思い出作りの場・活動を、これからも継続に提供してまいります。
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